タコの卵

どこまで我慢するのが身近な恐怖なのか

「ぶたおコワイ」車窓映画とフルーツサンドと明宝ハム

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車窓の窓には牛丼より高いスイーツが鎮座していた。

 

 

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 ぶたおさんからプレゼントしてもらったご賞味いただきたい一品を名古屋までの道のりで楽しもう!って思いでいっぱいだった。

幸い岐阜から名古屋の車窓は面白いはず!ってか沖縄人にとって車窓とは目を話すことが耐え難いぐらい面白い「映像」なのだ。窓はスクリーンだ。

その「映画」のタイトルは「内地の田舎全部同じ家」「内地の田舎マジで田舎」「内地の山マジでヤバい」の三本立てだったりする。

 

 

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フルーツサンドと呼ばれている物体は岐阜で作った正真正銘の岐阜サンド。

楽しみで仕方がない。甘いものに目がない一人と甘いものはそんなに…な二人によりボックスシートでの”お楽しみが”始まった。

 

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目に飛び込んでくるのはデカイ苺だ。

こんなに大きい苺は久しぶりにみた。贅沢に(何が贅沢なのか)フルーツサンドにしている一品。

好きなフルーツ十傑、四天王、五神で考えれば苺ははっきりいって下位ランク。

去年一回も食べたことがないし食べたい欲もない。

(上位ランク確定のぶどうを数回しか食べてないのは秘密だ)

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パンがもちもちしているタイプで高感度アップ。

かなり分厚く安い牛丼より肉厚だ。

 

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一口フルーツサンドを頬張ると何年ぶりに食べた苺の味だろうか?

脳の発火現象でバリバリ刺激がはいる。イチゴ味アップデートだ。

こりゃ美味い。ってかフルーツサンドなんて食べたのいつ以来だ???ってか食べたことあったっけ?考えるけど食べたことないかもしれん…。

 

好みの話だけど、ケーキとかクレープとか甘いもの系にフルーツいらない南斗果物不要拳の使い手なのだ。決して果物が嫌いなわけじゃあない。ないが、チョコやクリームに果物の果実感が不要なのだ。好みの話というよりは流派に近い。

なのでフルーツサンドも究極的に言えば苺挟まないでパンの間にクリーム挟んで終わってほしかったぐらいだ。そしたら値段も120円ぐらいだろう。

しかし北斗果実神拳が強すぎて果物を挟まないと行けない現状だ。

 

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はっきり言って美味い。

特大苺は十二分にジューシーでクリームもたっぷり。確かにご賞味してよかった。

美味しそうに食べてる姿に目の前のぶたおさんも苦虫を噛み潰したように嬉しそうだ。

車窓映画からは「内地の川しにデカイin土手とかオキナワナイカラ」が上映中。

 

 

土手がないのだ。土手が。映画やドラマ、アニメでよく見る土手で寝転がったり座ったりとかないのだ。沖縄はマジで日本じゃないな…と車窓から感じられる。

 

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フルーツサンドを食べていると思ったら魚肉ソーセージみたいなハムを食べていた。

マジで超常現象が起きている。

話せば長くなるから書こう。

 

「このフルーツサンド超美味しい。普段苺とか食わないけどこれは格別だね!」

 

てっちゃんは楽しそうに嬉しそうに買ってくれたぶたおさんに対して最大限の微笑みを贈り、日本昔ばなしのおにぎりを食べるみたいにフルーツサンドを頬張っていた。

それを見ていたぶたおさん。何を思ったのか袋からハムを取り出して俺に無言で差し出していた。

 

「いや、今フルーツサンド食べてるし魚肉ソーセージそんなに好きじゃないからいいよー」

 

突然ぶたおさんは日本語が理解できない人になったのかわからないが、無言で俺に魚肉ソーセージを差し出したままだ。

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「魚肉ソーセージじゃない。明宝ハム。食べて。」

 

突然ぶたおさんは日本語を話せるようになった機械のようにハムを差し出したままだ。

なんとぶたおさんはフルーツサンドと高級ハムの明宝ハムを買ってくれてたのだ。

 

「あ、ありがとう!でも今フルーツサンド食べてるから……」

 

50%で日本語が通じるぶたおに説明するがまったく差し出したハムは動かない。

しょうがない夢追い人なのでハムを受け取ってフルーツサンドを食べる。

その間じっとぶたおさんは俺を見る。

めちゃくちゃ怖い空間ができあがってしまった。

 

フルーツサンドを食べ終わる。

「美味しかった!ぶたおさんありがとうね!」

 

「ハム食べて」

 

「え???今フルーツサンド食べたばっかりだからちょっと」

 

「食べて!!!!」

 

「ひぃぃぃ!」

 

甘いものを食べたばっかりだからハムは少し食べたくなかったから回避してたけど

男同士、ボックス席、明宝ハム。何も起きないはずがなく…

 

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「このハムとってもおいちいね…」

 

ハムは美味しいがフルーツサンドの後では味がよくわからない感じだけど食べてる間もじっとぶたおさんが観察し続けるので冷や汗をかきながらハムを食べる。

 

ハム自体は本当に美味しいはず。高そうだし美味しい。

だけど今は全くハム食べたくない!でも食べているうちに自然と夢中になっていく。

「いつもの力が出せれば…こんな明宝ハムなんかに…!」
「よかったじゃないですか フルーツサンドのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」

 

 

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二人でイチャイチャしていたら圧倒言う間に飛竜昇天破なのか鳳翼天翔なのかよくわからないオブジェが目に入った。

ついに名古屋だ。