「このパン朝食に食べてね♪」
パンを貰った。何気なく貰ったがパンを丸々一個貰う事じたい久しぶりだし、滅多にない。しかも朝食限定にされた。何が起こってるかわからないが、朝食にこのパンをあなたに食べて欲しい気持ちを伝えられた。嬉しい。パンを貰うのはサイコーに嬉しいことの一つだししかも朝食だ。普段は朝食を食べない僕を気遣ってくれたのか。心が優しいに違いない。パンを貰える人望が僕にもあったのだ。
嬉しさの余り多少ブレてるがこれが聖人の証とも思えるパン。
たまご蒸しパン だ。
本体115円(税込124円)の100円以上する高級パンの部類。ファミリーマートで販売していることがわかるラベリング。
●品質保持のためアルコール蒸散剤を封入しております。開封時、アルコール臭がすることがあります。
わざわざ、アルコール臭がしても大丈夫だよ?アピールまで書いてある。親切だ。
なにわともあれたまご蒸しパンをいただたいた。
凄くない?パン貰ったこと最近ある?思い出して欲しい。食べているパンを
「食べる?」じゃないよ?
パン一個丸々だよ?アンパンマンでさえパンちょっとだよ。丸々顔はあげない。昔を思い出してもパン貰う記憶が薄い。パン大好きなのに縁がないのかしら。
朝食に食べてね!と言われたので朝まで待った。
ついに朝に。興奮して後ろの成分表を移してしまう。どんな成分でたまご蒸しパンはできているのだろうか?
びっくりした。
名称/和生菓子
和生菓子
は?????
パンじゃないじゃない!!!!!!!
いい加減にして!!
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たまご蒸しパンって和生菓子だったのかよ!!
変なショックを受けながら成分を見ていく。たまご蒸しパン作るのにこんなにも材料がいるとかめまいがする。絶対僕には作れない。凄いなコンビニのパンじらーな和生菓子は。パンじゃないからね。
よくあるシリカゲルみたいなのも入っていた。
フレッシュドットって名前らしい。嬉しそうに食べようとしていると☓だよって絵まで書いてる。もう少し苦しそうな顔にしてほしい。
気になるワードが「電子レンジ不可」だ。このフレッシュと何に使うかわからないが、間違っても「電子レンジに入れよう♪」って思う人はいないだろう。このフレッシュドットを温めてどうする気だ?そしてなぜ電子レンジ不可なのか?疑問はつきないが興味は尽きるのでスルーしたいと思います。
これがたまご蒸しパンの全て。
もった完食はふわふわしていてモチモチしていそうな食感を連想させる。色はたまご色で実に美味しそう。周りはケーキの巻紙みたいな食べられない何かでガードされている。ボンタンアメの食べれるビニールみたいな奴にして欲しい。
剥がした所。しわしわににしたい意思が伝わる。なぜしわしわにしたいのか一切分からないがしたいんだろう。味が変わるわけではない。見た目はかわるが美味しさがましたか?って言われれば微妙。まあるいパンの方が美味しそうに思える。それともこれがパンと和生菓子との一線を画するところなのか。とってもどうでもいい。
「このパン朝食に食べてね♪」
そうだ。朝食にこのパンを食べる事が最重要。
何を隠そう賞味期限が今日までなのだ。今日の朝を逃したら明日の朝には食べれないパンになっている。今日の朝が朝オブ朝。モーニングパンマン!
勇気を奮い起こして大きく口をあける。自慢じゃないがパンは食べ慣れている。
やっぱりモチモチしててふわふわしていて美味い。シンプルにたまごの風味が伝わるし和生菓子と言わても「そうかも~」ってふわふわした答えもでる。
口の中でじゃっかんひっつく感じもするが、それが美味い。美味しいじゃん。ってか朝食にピッタリのパンだ。重くなく軽くない。これ一個で物足りないが、これ以上は食べ過ぎるか?といった所。朝食に食べてほしい気持ちが少しわかってきたかも。
もっと食べる。恐らくあと2回で消えるたまご蒸しパン。
美味しい。欲を言えばもう少し大きいと嬉しいが僕が大柄なのでそう感じるのだろう。普通のサイズの人間ならちょうどいいんだろうな。大柄は欲張りだから。
朝食にパンを食べるのは久しぶりだ。
何を隠そう僕の祖父はパン派だった。おじいちゃんの家に泊まった朝は
・トースト×3
・ポーク×2
・卵焼き
・バナナ×2
・ゴボウ
と高級ホテル真っ青なスペシャルモーニングセットなのだ。
これが楽しみでほぼ毎日おじいちゃんと一緒に朝ごはんを食べていた時期がある。
トーストにポークと卵焼きをはさみサンドイッチにしていただくわけですよ。
バナナは適当に食べるが、いつもゴボウをいつ食べたらいいのかわからなかった。パンに挟んで食べてみたが正直合わない。トースト×ゴボウの組み合わせは正直いって合わない。ちくわ×ハンガーぐらい意味わからん味になる。
じゃあおじいちゃんはゴボウどうやって食べるのか聞いた所、「食べたらいいさ」って返事が帰ってきた。「食べたらいいさ」そりゃそうだ。組み合わせとか言ってる時点で朝食のなんたるかをわかってなかった。食べよう。気にせず。
上記のスペシャル朝食にかかせないのが砂糖たっぷりはいったアイスコーヒーだ。アメリカナイズされた沖縄っぽい朝食だよね。もちろんアイスコーヒーは壺屋焼のコップで雰囲気は琉洋といった感じ。
ゴボウと甘いアイスコーヒーはしぬほど合わないんだけど食べたらいいさ。
懐かしい想い出はかげろうのように消え去る。たまご蒸しパンもあっという間になくなった。目の前にはポークもゴボウもない。たまには自分で作ってみるのもいいかな。
注意点があって、バターは塗ってから焼いて欲しい。それが僕の好みだ。
そして卵焼きはダシとか入れないでそのまま焼いて。ポークは普通に焼いて。バナナも普通に置いて。ゴボウはわからん。ゴボウの味付けとか全然わからん。だからゴボウは……適当に食べれる状態にしてほしい。そしてアイスコーヒーはインスタントね。インスタントじゃないとあの味はでない。美味しいコーヒーは~…って事じゃあない。想い出の味に迫れるマーニーだ。
あなたも朝食にパンが食べたいな~ってつぶやきまくってみよう。
今度は僕が素敵な思いを伝達したいのでパンを渡す旅にでるね。