那覇市おもろまちに喫茶ホーリーがある。
パチンコ屋の食事処だが、近くに商業ビルがあるため会社員たちのランチ処にもなっている。僕も何回か利用した事があり、非常に身近な感覚の喫茶店だ。
他にもお昼ご飯食べる所はもちろんあるが、昼休みに求められるお昼ご飯は
・速さ
・安さ
・まぁまぁの美味しさ
この3つを適度に満たしている飲食店が合格ラインになってくる。おもろまちだと意外と少ない。喫茶ホーリーは高いレベルでみんなの胃袋を満たしている。
そんなホーリーが最近リニューアルオープンしたので味を確かめに行ってみた。
もちろん看板メニューの「ホーリーランチ」を食べに。
ホーリーランチ
喫茶ホーリーが誇る「ホーリーランチ」全体図の撮影に成功した。
古くは旧約聖書の詩篇23篇から引用された可能性があると言われたことは一回もないが、僕が勝手に思っているメニュー。
左から大盛り白米。一つのさらに子供の大好きを詰め込んだおかず。右手には味噌汁の隙のないラインナップ。まさに看板メニューに偽りなし。
天国に行くために必要な14の言葉がある。
「らせん階段」 「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」
「カブト虫」 「ドロローサへの道」「カブト虫」「特異点」
「ジョット」 「天使」「紫陽花」「カブト虫」「特異点」「秘密の皇帝」
沖縄では「大盛り」「ご飯」「とんかつ」「エビフライ」「ハンバーグ」「ウィンナー」「卵焼き」「サラダ」「味噌汁」でいい。沖縄バージョンがオススメだ。
ホーリーランチを食べたことない人向けに一つ一つ説明していこうと思う。ついてきて欲しい。
大盛りご飯
巷で流行りの低炭水化物ダイエットを真っ向から投げ飛ばす量の盛り具合。
茶碗を持つと”重み”が伝わる。これは成人男性にとって嬉しい。ご飯の量が午後のパワーだ。この主張には頷いてくれる人も多いはず。
さきほどの全体図で見て分かる通り、これぐらいご飯がないとおかずと戦えないのだ。普通の量だと死んでしまう。お昼休みに戦えない戦士は夜ご飯も戦えないぞ。
もちろん残すなんて選択肢はない。わしわし食べて悪魔を吹っ飛ばすパワーを身につけて欲しい。
とんかつ
ソースがたっぷりとかかった肉が薄く衣がすぐ剥がれるオーソドックスなとんかつ。
ハッキリ言ってご飯泥棒。一切れでご飯3口は軽い。何を隠そう僕はとんかつが大好物だ。とんかつ定食に目がない。ホーリーランチの凄い所はとんかつ定食を内包している所。「主は私のとんかつ定食。私は、お腹がすくことがありません。」思わずホーリーしてしまう。
このとんかつ定食が明らかにリニューアルしてデカくなっている。嬉しいリニューアルだ。パチンコ屋はリニューアルオープンでサービスするって話をよく聞くが喫茶店までその恩恵に預かれるとはありがたい。
ホーリーランチにおいての主役はとんかつだろう。まずはメインのとんかつで組み立てて行くのが西洋の習いに従う正しい行為。
もちろん味は美味しい。とんかつの味だ。
エビフライ
エビフライ。本当にエビフライ。
なぜ「エビフライ」に拘るかというと、沖縄では基本「エビの天ぷら」なのだ。
エビの天ぷらは沖縄風天ぷらで作成される。ふにゃふにゃで分厚い衣にエビが入っている。フリッター風。なので「エビフライ」は稀有な存在。エビフライ。文字にするだけでテンションが召されていく。嬉しい。
しかし!!!!!
タルタルソースがああああああああああああ!!!!!
スポンサーリンク
僕はマヨネーズが好きじゃない。嫌いだ。そのマヨネーズで作るタルタルソースはもちろん嫌い。しかしエビフライ×タルタルソースぐらい世間一般では認められているカップリングになっている。我慢してその部分を食うか、醤油かソースをかけてごまかして食べるしか無い。だいたい、最後にルがついてる食べ物や飲み物は危険が多いと思わないだろうか?
タルタルソースだけが残念だが、好きな人はサイコーだろう。
ウィンナー
ここに来て小さい存在ウィンナーがホッとさせる。
とんかつ、エビフライときたらウィンナーは外せない。外せないが絶対欲しい訳じゃない。事実、このウィンナーは小さい。一口で消える存在だけど、タクワンみたいに口直しのウィンナーになっている。
とんかつ濃ゆい。エビフライ濃ゆい……ウィンナーで口をリセット!
今までの常識だったら考えられないウィンナー活用法。
死せる口内生けるウィンナーを走らす……とでも言うのだろうか?
ハンバーグ
まずは変わらないハンバーグに100点。
ハンバーグと言えばハンバーグだ。あれこれいらない。チーズが入ってたり極だったりハードだったり。ハンバーグといえばこれよ。ハンバーグよ。
たっぷりと濃厚ソースがかかったハンバーグ。ご飯が進まないわけがない。
しかもでかい。とんかつぐらいの大きさがある。このハンバーグが第二の刺客と言うべきか、隠し砦と言うべきか。無視できない存在となっている。
もちろんアツアツで急いで食べると火傷ひっしだが、熱々したハンバーグをホフホフさせながら食べる時は誰だって子供時代に戻れる。ハンバーグはいつの間にか子供向けメニューになっているが大人になってもハンバーグはハンバーグ。美味しいね。
凄く美味しい。ハンバーグとトンカツのビッグ2が後ろを守ってくれる頼もしさってないぜ。
卵焼き
目で食べるホーリーランチの黄一点。色の変化で大人を安心させる卵焼きの登場。
なぜか二枚入っている。何の変哲もない卵焼き。ダシなんて入ってないし、ふわふわとかもない。普通の卵焼き。この普通の卵焼きが極めて嬉しい。
一騎当千のおかず達に比べて儚ささえ見える卵焼きがこのメンツだと光り輝く。
環境で人は変われる。それなら卵焼きだって変われるさ。
ホーリーランチというお腹いっぱいにするだけに生まれてきたランチに卵焼きが入ることで「優しさ」が生まれる。一口食べてみる。うん。普通。特に感動はない。いちいちお昼ご飯の卵焼きに感動していたらキリがない。でも、嬉しいよね。なんとなく嬉しい。二枚あるのが更に嬉しさを加速させる。
味噌汁
ランチと書きながら和を入れてくるのが日本人の特徴。いい所だと思う。
スープじゃなくて味噌汁。メインの存在じゃないが、暖かい味噌汁を飲むと「あ~~」ってする。思えば好きな味噌汁は?って聞かれても返答に困る自分がいた。
味噌汁は味噌汁じゃん。具とかどうでも……なんてぶっきらぼうに答えるのも品がないというかなんというか。好きな汁物はもちろんある。
・イナムゥドチ
沖縄の郷土メニュー。白味噌ベースの汁物だ。しかし味噌汁とは思ったことがない。沖縄だからか?
・キャンベルのスープ
アメリカナイズされた沖縄ならでは。小さい時から今までもよく飲んでいる。決して高級なスープじゃないし、特別絶対美味い!ってわけじゃないが、絶対美味い。熱々にして喉が焼けるぐらいの温度が好きだ。
・沖縄そばのスープ
もはや味噌汁じゃないが大好き。常に飲んでいたい。
上記を踏まえると、+50円で味噌汁を沖縄そばに変更して欲しい。いや、しないでもいいけど味噌汁に特別な感想がかけない。
「てっちゃぎは可哀想だね。本物の味噌汁を飲んだことがないからだ。」
みたいな事をいう人はチャンス!本物の味噌汁を僕に飲ませてブログを書かせてみないかい?
詩篇23篇
初手はとんかつで攻めた。
とんかつ一切れを半分口に入れ、返す刀で固めのご飯を放り込む。
そのままタルタルソースがついている部分のエビフライを濃厚なソースで中和して食べる。
美味い。
ハンバーグはアッツアツ!こいつは楽しめそうだ。
ご飯の量とおかずを計算するがエラーに。あまりにもトンカツがデカくなりすぎてて従来のデータだと計算できないようになっている。
ええい。何事も大きな器でドシンと構えなさいな!
美味しい楽しい大好きな精神でホーリーランチを食べる。
すぐ後ろはパチンコ屋なのでドアが開くたびに喧騒が入る。しかし、僕の脳内ではひたすら詩篇23篇が流れている。
ダビデの賛歌
主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。
私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。
まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいましょう
おぉ。ホーリー。召されていくよ。
お腹パンパン。七つの大罪だと「暴食」を犯しちゃったな? いや、七つの大罪は紀元後のローマ教皇が勝手に設定したはず。紀元前の詩篇には勝てないぜ。
大満足のホーリーランチ!
沖縄にきたら是非とも食べて欲しいし、沖縄の人も一回は天に召されて欲しい!
お昼に食べたらその後眠くなって大変だからついた名前がホーリーランチとか!?は真っ赤な嘘だけどとにかく眠くなるよ!美味しいよ!
みんなホーリーにレッツゴー!
店名 ホーリー (HOLLY)
TEL・予約
098-951-1886
住所
沖縄県那覇市おもろまち4-3-28 ピータイムおもろ店
交通手段
ゆいレールおもろまち駅より徒歩5分
おもろまち駅から313m
営業時間
9:00~21:00(L.O)
朝食営業、ランチ営業、日曜営業
定休日
無休