タコの卵

どこまで我慢するのが身近な恐怖なのか

清水記者の「騙されてたまるか」は頼むから読んで欲しい一冊。

僕はクレジットカードが不正使用されて警察にお世話になった事がある。

クレジットカードが勝手に使われて、見に覚えのない請求が何十万もあったのだ。

当時、警察を信用している……って普通だけど、警察は信じるの当たり前だし、事件を解決してくれる組織だと当然のように思っていた。

 

しかし、警察はクレジットカード不正使用問題で

 

一切味方になってくれなかった。

 

簡潔に書くとこうだ。

・クレジットカードが不正使用された

・カード会社が保険で支払うから被害届を出してと連絡

・警察が今回被害者いないので被害届受理できない

・えっ??僕の見に覚えのない支払いは被害じゃないの?

・そうだよ^^

 

本当にあった事だ。

警察署に何度も通って何度も相談した。

それでも被害届は出せない。被害者はいない。勤務先も被害届けださない。

今回の件は事件性がないので終わりにしましょう。

こっちも忙しいので。

と面と向かって言われた。

 

結局カード会社が支払い不要と判断してくれて助かったが、

当時は恐ろしくて何も信用できなくなった。

 

だって警察だよ!?

 

思わず大声で言っちゃったんもん。

 

被害者は実際に目の前にいる僕でしょ!!

不正利用されてる僕が被害届けを出せないって意味わからん!!

 

それでも警察はニヤニヤしてた。

悔しくて家で泣いたよ。

 

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そんな警察に不信の過去をもっているから清水潔さんの本に出会った時は色々な思い出が蘇ってきた。

 

警察は助けてくれない

 

騙されてたまるか―調査報道の裏側―(新潮新書)

騙されてたまるか―調査報道の裏側―(新潮新書)

 

 

内容紹介

国家に、警察に、マスコミに、もうこれ以上騙されてたまるか――。桶川ストーカー殺人事件では、警察よりも先に犯人に辿り着き、足利事件では、冤罪と“真犯人”の可能性を示唆。調査報道で社会を大きく動かしてきた一匹狼の事件記者が、“真実”に迫るプロセスを初めて明かす。白熱の逃亡犯追跡、執念のハイジャック取材……凄絶な現場でつかんだ、“真偽”を見極める力とは? 報道の原点を問う、記者人生の集大成。

 桶川ストーカー殺人事件を知ってる人はいるだろうか?

一人の女性が殺害された陰で警察の怠慢が問題視された事件だ。

 

もうめちゃくちゃに気持ちがわかる!!!

 

警察何にも動いてくれないもん!!

 

こっちは困ってるし、明らかに被害になってるのにニヤニヤしたり

 

今忙しいから電話切りますね?

 

とか平気で言っちゃったりする!

僕の件で忙しくなってほしい!!!

 

警察は頼りになる存在だと思っていたら、本当に困ってる時は相手にしないとわかった時の絶望感は異常だった。僕が悪いのか?と思いつめたほど。

読んでて、当時を思い出しイライラしたくらい。トサカにくるぜ。

 

騙されてたまるか―調査報道の裏側―では、他にも嘘みたいな真実がこれでもか突き刺さってくる。記者クラブの闇や北朝鮮の拉致事件。冤罪に隠された科学調査の嘘。どれもこれも衝撃を受けずにはいられない。

絶対に知ってほしい内容だ。

 

 

なので警察と一悶着あった僕は、清水潔さんが書く 

桶川ストーカー殺人事件ー遺言ー が体全身に響いた。

 

桶川ストーカー殺人事件―遺言―

桶川ストーカー殺人事件―遺言―

 

 こちらも警察がメンツを重視して未だに解決していない恐ろしい事件を書いている。

殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件ー

 

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

 

 どっちも小説を読んでいるかのようにクラクラする。

あまりにも警察が頼りにならなすぎて!!!!

ウソでしょ??いやいや……。と思うほど。

清水記者がいなかったら両方とも無かった事になっている事件だ。

 

自分の身に何か事件が起こった時に頼りになるはずの警察が

 

相手にしてくれなかったとしたら??

 

考えもしなかった恐怖が襲ってくるだろう。

未読の人は絶対に読んで欲しい。全て真実だから。

今までの価値観が揺らぐこと間違いなし。