二度目だ。
これで二度目。大の大人が「ついうっかり」でしていいことじゃあない。
見つけた時の絶望感は凄く、とてもじゃないが写真をとるなんてできなかった。必死に掃除して必死に掃除して……自分の頭の悪さを呪いそうになった。
一回目は「あちゃー!やっちゃったなww」で、すませている自分もいたが2回目になると流石に無言で何も言わず深く反省する。いや、反省どころではなく「俺の頭はどうにかなってしまったのか!?」と考えずにはいられない。
涙は出なかったが、掃除をしている時は人に見られたくなかった。なぜか「恥ずかしい」気持ちが出てきたからだ。もしかすると大惨事になっていた可能性もある。火事の危険性がないわけじゃあない。とほほ……とことん自分のアホさ加減に情けなくなる。
そう。
情けなくなるって言葉が一番適切かもしれない。
「おいおい……二回目だぞ?普通こんなミスするか??」
自分の中の出来ている自画像が音を立てて崩壊していく。
雑巾を絞り拭きまくる。はぁ……ため息ってのはこんな時に意識しないでも勝手にでるからため息なのだ。感嘆の時にでるため息じゃあない。情けない思いのため息だ。
コーヒーメーカーのポットをセットし忘れてスイッチをONにしたのだ。
まずは画像を見て欲しい。
ドリップタイプのコーヒーメーカー。
この右にある「コーヒーメーカー用ガラス容器 」をセットし忘れて左のスイッチを「入」にしたのだ。
だいたい5分ぐらいでコーヒーが出来上がる。
5分後に見に行く。
そこにはコーヒーメーカーの周りにおびただしい液体が散乱していた。
大惨事!!二回目!?なんで!?ついうっかり!?30超えてるのにうっかりですむ!?まわりはビチャビチャ!?掃除しないと!?また!?俺って自分が思ってるより馬鹿!?
刃牙風の瞬間感想が脳内に吹き荒れる。
マグカップ4杯分ぐらいのコーヒーが漏れ出してあたりをビチャビチャにしている。
もう考えきれないぐらい自分のアホさ加減にあきれ、無言で掃除しだす。
初回ならまだ……百歩譲ってうっかりですむかもしれない。
しかし、二回目。二度あることは三度ある。もう一回やらかしかねない。そうなったらコーヒーメーカーでコーヒー作るのが下手って烙印が押される。
だれが作っても簡単にコーヒーが作れるマシーンを扱えない私になってしまう。
馬鹿確定だ。コーヒーメーカーでコーヒー作れない大人はヤバイ。なるべくして作れる人になりたい。普段は作ってるんよ?簡単に。しかし、たまに……。100回に1回ぐらいは「コーヒーメーカー用ガラス容器 」のセットを忘れる。
相当にヤバイ。絶対に忘れたくない忘れ物の1つに「コーヒーメーカー用ガラス容器 」がある。コーヒーメーカーに付箋でも貼るべきか??「ポット忘れるな!」みたいな。
頭がスポンジのようになってるから忘れるのか?
今後はどうしたら……有効な解決策が見当たらない……。などと思いながらコーヒーを再度作る。今度は完璧だ。「コーヒーメーカー用ガラス容器 」もセットした。
4杯分のコーヒーは無駄になったし自己嫌悪も凄いが良い事もあった。
僕はコーヒーメーカー用ガラス容器 をセットし忘れる人類であることを確認したからだ。辛い現実が襲ってくる。めちゃくちゃ辛いが認識は大事だ。忘れる事を忘れるのが一番ヤバイので意識しながらコーヒーメーカーでコーヒーを作らないといけない。
まぁ…意識でコーヒーメーカー用ガラス容器 をセットできれば苦労しないのだが。
よし。
5分たったので淹れたてコーヒーを飲んで気分転換しよう。
"固定"されている!?
— てっちゃん@もてラジ (@tettyagi) 2017年1月19日
クラフトワーク!!!! pic.twitter.com/kf8buKzcbB
!!!!!!!!!!!!!
こんどはコーヒーメーカー用ガラス容器 が固定されているッッッ!!!!
まさかこのあたりにクラフトワークが!?
まったくとれない。無理やり取ろうとすると取っ手が外れそうだし、アッツアツのコーヒーがこぼれて大惨事になりそうだ。つくづくコーヒーメーカーでコーヒーを淹れるのが下手な男よ!!
ええい。と思いながらコーヒーメーカー用ガラス容器 を外そうと頑張る。
なぜか外れない。本当に固定されている。辛い現実第二弾。
コーヒーが飲めない。
圧倒的な現実しか襲ってこない。
なぜ固定されているのか。まさか「コーヒーメーカー用ガラス容器 」が怒っているのか??
可能性は高い。あんだけ忘れられたら怒るのも当然だ。
ごめんなコーヒーメーカー用ガラス容器。寄り添ってあげられなくて……。
これからはコーヒーメーカー用ガラス容器を忘れないように生きていくよ。。。
コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるのが上手くなりたい。上手になりたい。
そう願ってやまないコーヒー飲みたいおじさんであった。