2019年2月24日に沖縄県で
『普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設のための埋立て』
について、県民の意思を示すための県民投票があった。
↑わかりやすく言えば、「辺野古に新しい米軍基地作るの賛成?反対?」って投票だ。
内地の人もニュースで見たかもしれないが、沖縄県ではありとあらゆる場所で県民投票の呼びかけがあった。
結果はというと
当日有権者数:1,153,591人
投票率:52.48%
投票総数:605,385票
有効票数:601,888票(99.42%)
賛成:114,933票(18.99%)
反対:434,273票(71.74%)
どちらでもない:52,682票(8.70%)
無効票数:3,497票(0.58%)
反対票が勝利し、沖縄県民はハッキリと辺野古新基地にNO!を突きつけた形となった。
この結果に日本政府と米軍が進める辺野古新基地計画は頓挫する事になっ…
なってない。
全くなってない。
県民投票の結果???なにそれ??状態でガンガン新基地建設ラッシュは続いている。
政府にとって沖縄県民の意思などどうでもいいのだろう。
賛成でも反対でも新基地は重要!!!!
絶対米軍基地を沖縄県に作りたい!
沖縄は何も主張するな!
って態度はものすごいものがある。
沖縄に寄り添う口だけマンも「結果を真摯に受け止める」と言っているが、真摯とはなんなのか?本当に沖縄の基地を減らしたいなら新しい基地作るとかやめてほしい。
様々な事情が絡み合う沖縄県だが、以前紹介した本
「尖閣ゲーム」青木俊
今までの沖縄県の状況が「尖閣ゲーム」そっくり過ぎて預言書だと一部では有名だ。
その尖閣ゲームが文庫本となり改訂版が発売された。
タイトルは新しくなり、内容もかなりの部分で改稿を行っている。
警察官の姉が東シナ海の訓練で行方不明となって五年、防衛上の機密を理由に当局が真相を明らかにしないなか、新聞記者の山本秋奈はキャリア官僚の堀口とともに謎を追う。折しも沖縄ではオスプレイの墜落、県警本部長狙撃など事件が続発。一見無関係なこれらは、ある重大な国際問題と繫がっていた。圧倒的リアリティで日本の今を描く情報小説。
なぜならば尖閣ゲームで書かれた出来事が現実の沖縄でも起こってしまったからだ。
オスプレイ墜落
高江のヘリパッド建設に関して反対派の鎮圧に向かった警察機動隊派遣
翁長知事の死
そして県民投票である。
沖縄の今が現在進行系で書かれてしまった大変な本である。
消された文書を読んだ感想は
「これって過去の事件をネタに書いたんじゃないの???」
「本当に小説なの?」
って反応になってしまうこと間違いなしだ。
ジャーナリストの清水記者が「消された文書」の解説で
本書の単行本が刊行されたのは2016年2月だった。
それかわわずか10ヶ月後の事だった。
沖縄県名護市の海岸に実際にオスプレイは墜落した。
また、自衛隊の治安出動はともかく、東村高江のヘリパッド建設に関しては、本土からの警察機動隊が派遣されて反対派の行動を威圧的に阻止もしていた。
荒唐無稽でこんなことが現実に起こるはずもない……。
そう先に記したが、実際は事実が創作物を追いかけて来ているのだ。
今回の文庫化に際して、青木氏はかなりの部分で改稿を行っている。
その後の変化を受けてのものである。フィクションが現実に追い越されてはならない。取材にこだわり、時代を見つめている本書のどこがどう変化を遂げているのか。
そんな視点で読んでみるのも興味深いと思う。
「消された文書」解説より引用
荒唐無稽でこんなことが現実に起こるはずもない……。
起きてしまっているから恐ろしい!青木俊氏の徹底した沖縄目線が凄い!
「消された文書」を読まずにはいられない。
次に何が起こってしまうのか!?沖縄はどうなる??本当に独立しちゃうの!?
消された文書にその答えがある!
消された文書にはどこかの首相とは大いに違った沖縄に寄り添った魅力がある。
著者の青木俊氏が沖縄の人々に対して共感しているからこそ書ける内容だろう。
青木氏は「一冊かけたら死んでもいい」と清水記者に言ってたらしい。
そこまでの思いがこもった小説が「消された文書」だ。
念が入りまくって預言書みたいになってきている。
新しい県知事も決まり、辺野古新基地反対を明確にした沖縄
県民投票でハッキリと新米軍基地いらない!と示した沖縄
それでも進む辺野古新基地建設。
いったい沖縄はどうなってしまうのか?
もしかしたら?の沖縄が「消された文書」に書かれている。
「隠された司法の闇」を描いた一冊!こちらもぜひ読んでほしい!
検察とか裁判官とかヤバイから!