ハイサイ探偵団の居酒屋に行って元気を貰ったので、早速次の日にエギングやりに行くことにした。
エギングをやる条件はまず
- 元気
- 天気
この2つが異常に重要視されている。
まず元気がないとエギングどころではない。何もできない。元気がある状態ってのは実は凄い状態ってのを自覚してほしい。みんな元気~?って気軽に聞かないでくれ。
だいたいの大人は元気がない。あるときもある。しかし基本的には元気がない。
なぜか?
寝てないからだ。
僕は幸いめちゃくちゃ寝てるミッションを今も継続中なので元気だけはある。
元気な大人はうざいかもしれないが、人とあまり合わないので一人元気だ。
そして天気。
元気と同じぐらい重要。
エギングは釣りの種類だ。
エギを海に投げてシャクって楽しむ釣りだが、天気が悪い雨だと全身ずぶ濡れになって釣りやってる場合じゃないし、滑りやすくなるし危険だ。
そして風。
風こそがエギングの大敵。
風があるとエギが思った方向に飛ばず、糸も絡まったり足場が悪いところだと体が持っていかれたりして非常に危険。
海の波も凄いことになる。とにかく風はあかん。無風状態が好ましい。
元気と天気をクリアーした日。
それが今日だ。
エギング日和!
ここは那覇北マリーナの近く。
釣具屋さんサンノリーのチラシによれば、ここでイカが釣れるらしい。
天気も風もそこまでないのでレッツエギングマイトガイン!
その前にサンノリーでスプーンルアーも買っていた。
150円。なぜ買ったかと言うとスプーンも試してみたかったからだ。
じゃあスプーンで投げる!!!
そしてリールを回す。
なるほど。スプーンは水の抵抗で巻いているだけで竿からちょっとした反応があって楽しい。エギング以外のルアーも楽しいものだ。
ルアーが近くなると
ピクピク!!
おっ!!
おぉぉ!?!?
ちょっとなんか重い!!!!!
まさか釣れた!?何か釣れた!?
リールを巻いて竿を上げると…
ハリセンボンが釣れた。
初めて釣れた海の生物はハリセンボン!!
沖縄の方言でアバサーと言う。
実はハリセンボン。
漁港や釣り場でめちゃくちゃ干からびた状態で放置されている存在。
なぜかどこに行っても干からびたハリセンボンがちらほらとある。
ひどいときは3~5匹のハリセンボンがわざわざ横一列に並べられている。
始めてみたときは「え?なんでハリセンボン海に戻さないの?」って思った。
なんでだろ?釣りたい海の生物じゃなかったら海に返したらいいのに…。
何度も乾いた並べられたハリセンボンを見ていくうちに
「もしかして釣ったハリセンボンは海に戻さないで並べるのが礼儀なのでは?」
こんな考えが浮かんできた。
だってあまりにも陸に放置されているハリセンボンが多すぎる。
礼儀や釣り人の儀式じゃなければおかしい。違和感しかない。
そして全然暴れないハリセンボン。魚特有のビチビチはねたりもしない。
何もかも諦めた目をしている。
なので僕も釣ったハリセンボンをかわか……さない!
ハリセンボンぷくぷくして可愛いしハリセンボンが釣りたいわけじゃないので海に戻した。
なんか変なんだけど、ちょっと良いことした気分になるのがヤバイ。
ハリセンボンからしたら針が口にかかって痛いし、息できない陸にいるし辛い思いをしているのに良いことした気分に…。これがブラッドスポーツ…。
その後はスプーンからエギにチェンジして楽しくエギングを楽しむが…
ハリセンボンって何故か人が見えると所でぷかぷか浮かんでるんだよね。何してるかわからないけど陸から見える範囲でぷかぷか複数で浮かんでる。
群れなのよ。ハリセンボンの群れ。
そのハリセンボンの群れが「うぃ~ww」みたいな感じでぷかぷか浮かんでるわけよ。
最初可愛いと思ってたけど、全然釣れないとなんか…こいつらムカついてくるんだよね…。だんだんと腹たってくる。なんで何も釣れないのにハリセンボン達は楽しそうにプカプカ浮いてるの…しかも釣ろうと思ったらスプーンで速攻釣れそうだし…。
なんなの。ハリセンボンを視界から消したい。釣ったら海に戻さないで陸にほう…
あっ!!!!
ここに来てようやくわかってきた。
ハリセンボンが陸に干からびて並べられている理由が。
ハリセンボンは釣りにとってイライラさせる要因であって邪魔なのだ…。海の邪魔。釣りの邪魔。俺の邪魔。邪魔…。
だめだ。このまま釣りの暗黒面に落ちそうになった。
釣れないのはハリセンボンのせいじゃない。釣りが下手で釣れないのをハリセンボンのせいにしてしまいそうになっていた。
それにしてもハリセンボンは何匹も見える範囲にいるなー。なんでだろ?
って思ってたら
ハリセンボンが水を吐く動作
— Nishimura (@puffers_island) March 19, 2019
自然下では波止場のフナムシを捕るときに行われます
飼育下で行われる理由ですが
餌ごと飼い主を水槽に落とし込もうとしているんだと思います(嘘) pic.twitter.com/xUEGlvLj00
な、なんだってー!!!
もしかして、ハリセンボンは釣り人を海に落とそうとしていた!?
だからあんなに群れで足元の見える所でぷかぷか浮かんで水をぷって吐き出して…。
もしこの水が届いたらどんどん足元が濡れて滑りやすくなって海に落ちた人間をハリセンボンが海底に並べてたとしたら…?
そう考えると釣り人とハリセンボンのデスゲームに見えてきて恐ろしくなってきた。
ハリセンボン側も人間狙ってるじゃん!!!!
・釣り人
邪魔でムカつくハリセンボンを乾かしたい
・ハリセンボン
美味しそうな人間を海底でふやかしたい
これが釣り…。
陸の生物と海の生物が命のやり取りをするブラッドスポーツ。
恐ろしい事を始めてしまったと眼の前にいるハリセンボンにイライラしながらエギングをする。
もちろん釣れない。
なので新しくかったエギを試してみることにした。
キャスト食わせパタパタ
デュエル(DUEL) エギ EZ-Q キャスト 17g 3.5号 ブルー夜光マーブルピンク BLMP
- 出版社/メーカー: デュエル(DUEL)
- 発売日: 2013/03/05
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こいつは凄い。
何が凄いって箱に書かれてることが確かならイカなんて釣れたも同然だ。
初心者に釣らせたい!!
絶対に釣りたい!!!!!
場所移動する前の最後に!
ハイプレッシャーな釣り場に!
もう優勝でしょ。
これで釣れなかったら優良誤認表示でハリセンボン釣りまくってしまいそうになる。
後ろの説明も凄い。
なんかよくわからないけどとにかく凄いエギってのはわかる。
うおおお。とテンションあがる。
なんか可愛いなこいつ。
このパタパタエギで絶対にイカを釣るぜ!!!!
なんせ
初心者に釣らせたい!!
絶対に釣りたい!!!!!
だもんな。
これは釣れる。イカイカイカぁ!
ヒュンと投げて数秒待つ。
底についた感じしたら3回シャクって8秒ぐらい待つ。
そしてまた3回シャクって待つ。シャクって待つ。
そのまま時はたち…
時間だけが流れていき…
時だけが残酷に進んでいき…
根掛かりした。
んおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
おおおおお!!!!もおおおお!!!!!!!!!!!
ぐじゅぐじゅなる!!!!
頭沸騰しちゃう!!!なんなのエギングって!!!!!
根掛かりさせるゲームなの!?!?!?
ぐあああああ!!!
次こそは絶対に釣りたい。
と、言うより根掛かりを一回でも良いから回避してみたい。
そんな命とエギのやり取りを体感したエギング道でした。
みんなもエギングやろうね。