日曜日。英語でSunday!
キリスト教圏では休日中の休日は日曜日。この日は思いっきり休め!と決められている日だ。
キリスト教に縁が無いわけでもないので、思いっきり休む事にした。
なんせ金曜土曜と思い通りにいかない連日を過ごしてたからだ。
会えない長い日曜日
藤本美貴 - 会えない長い日曜日 [PV] - YouTube
にならないように。やりたい事は全部やれるように。
朝起きて僕は体の調子を確かめながら心を引き締めた。
朝起きる。
もてラジの後半を収録する。映画の話したかったのに…ヒゲソリのアフターシェーブローションの気持ち悪い話で盛り上がってしまった。ぶたおさんがいけないのだ。
話してて面白かったけど。
ラジオの収録が終わっても会話は続く。もちろん会話の内容は今や知らない人はいない
刀剣乱舞
の話だ。
刀剣乱舞で使われている刀の話になる。打刀や大太刀の由来や使い方。黒田節の話とか歴史や武将で盛り上がる。鎧とか昔は派手だが、戦国時代ともなると西洋の鎧っぽく無骨な感じになったとか。やはり戦争が多い時代の刀は打刀がブイブイ言わせてたとか。
ぶたおさんは石切丸と次郎姐さんが好きだとか。
そんな中この後どうしようと考えた。日曜日…日曜日…
「日曜日の午後はクリアアサヒをやっつけようかな」
何気ない一言が僕の口から飛び出した。脳内では思ってもないのに、口が勝手に喋った。
クリアアサヒをやっつける
何だか物凄い力持ちになった気分になる。
気分が高揚する凄い言葉だ。クリアアサヒと戦ってみるか…勝つか負けるかわからないが、戦ってみないと何も始まらないよな。
そうと決まればさっそくチューブトレーニングだ!強敵のクリアアサヒをやっつけるにはパワーがいる!チューブで肩を軽く温める。そして仕上げの腕立て伏せでパンプを得る。
ふぅ~。軽くいい汗かいたぜ。汗を流して気分をさっぱりさせるためにシャワーを浴びる。
まるで気分はニューヨーカー。この後、シルクのシャツに袖を伸ばして近くのカフェで打ち合わせ何かしちゃいそうな気分だ。
ゆっくりシャワーを浴びて…目の前に立ち向かうわ強敵クリアアサヒ!
恐る恐る手を伸ばす。
~~~ッッッ!!!!!
キンッキンに冷えてやがる!!!!!!
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あちらさんもこっちの並々ならぬ気合を感じ取ったのか戦闘態勢って事か。
面白いじゃん。
中々楽しめそうじゃん。
時刻は13時半。
アルコールが調子にのっていい時間帯じゃあない!!
プシュッ!
心地よい音が聞こえるか聞こえないかの速度でクリアアサヒに口をつける!
ゴッゴッ
飲んでると言うよりは飲み込んでいる気持ち。
半分ぐらい飲んだか?ふぅ~と缶をテーブルに戻す。
手応えあり!!
このクリアアサヒ…ビビってる!?
勝てる戦いになってきた。しかも、強烈な援軍までこっちにはいるのだ。
援軍
「餃子」「たくあん」「あたりめ」「玉子焼き」「ポーク」
敵軍
「クリアアサヒ」
圧倒的な物量!!この戦争に負ける方が難しい。
玉子焼きを一口頬張り、残りの半分を流し込む。クリアアサヒ一本を倒した。
残りのクリアアサヒはビビっているのか大粒の汗を流しながらテーブルで震えていた。
心強い援軍を食べながらクリアアサヒをどんどんやっつけていく。
奴らも必死で抵抗する意思が見えるが無駄だ。体格差が大きすぎる。無条件で飲まれるしかない。しかし…4缶程飲んだあたりからおかしなことに気づく。
あれ?…なんかふわふわするぞ…思考が定まらない…
まさか、酔ってきた!?
飲んだ空のクリアアサヒを見ると、何か笑ってるように見える。
クリアアサヒ「ふふ…今頃気づいても遅いんだよね…僕の毒は強烈だよぉ」
クリアショタ!?
不覚…調子にのってハイペースで4缶も飲んでしまったのが原因か…。今となっては正常な思考は難しい。クリアアサヒが物凄い強気なショタに見えてきた。残ったツマミで空いてないクリアアサヒを手に取る。
心なしか長年の相棒のようにも思えてくる。思えば何時でもクリアアサヒは僕を裏切らなかった。クリアアサヒも僕を裏切らなかった。
「クリアアサヒをやっつけてやる」
何て愚か者なんだ僕は。
クリアアサヒは友じゃないか。
友をやっつけるなんて…大事な一線を超える所で気づけてよかった。
クリアアサヒも嬉しそうに手の中で冷える。
「早く飲んで欲しいな…///一つになろう!」
そんな呼び声に答えるかのようにクリアアサヒを体に流し込む。
真っ昼間からお酒を飲むおじさんの誕生だ。
最後のクリアアサヒを飲み干すと、僕はすくっと立ち上がり自分の部屋に向かった。
宝焼酎4Lペットボトル
が、部屋でゴロンとしていた。さみしかったんだろうな。フタを開けてコップに注ぐと嬉しそうに飛び跳ねる。そして三ツ矢サイダーで宝焼酎を混ぜる。
サイダー割りの完成だ。
そいつを一口…~~~~ッッッッッ!!!
美味い!
僕はお気に入りのDVDをパソコンにセットする。
ロッキー
何度見たかわからないが、何度だってみたい。
ロッキーを見ながら昼間から酒を飲む。まるでポーリーみたいだ。もうこの辺からの記憶が曖昧になってきた。
ロッキーが最高!面白すぎる!見終わったぐらいでようやく夜が顔を覗かせに来ていた時間帯か。僕は最高に酔っ払っていて何もかもがどうでも良くなっていた。
そして少し、水を飲むと今度は頭が痛み出した。
頭がガンガン痛い…飲み過ぎか…飲み過ぎだよな。
ぐうううう!!!
痛い!水を大量に飲むと少し痛みが和らいだので、そのまま横になった。
寝てしまおう…楽になる。早い時間から眠れば二日酔いもない。いい気分だ。日曜日は飲んで飲んで飲んでしまったが…悪くない気分だ。
そのまま眠った…はずだ。恐らく。
最後の最後にいい思いしたな。週末マスターの名は伊達じゃないぜ。
朝起きると気分はスッキリだった。あたいにかかれば日曜日も軽く過ごしちゃうさ。何も特別な日じゃないわ。
そんな事を思いながら布団から起きると、酒と三ツ矢サイダーが死ぬほどこぼれていた。蓋を閉めずに寝て、そのまま倒してしまったらしい。
朝から最悪!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いい加減にして!!!
ヒィィィ!って声にならない声を出しながら必死に拭き掃除を始める月曜の朝。
わ、悪くないな…たまにはこんな事も…あるさ…
必死に心を言い聞かせながら、僕の奇妙な週末は終わった。掃除の満足感で無理やり納得させて
「ふぅ~~、ここまで運が悪いなら逆に今週の週末が楽しみだな。」
何てキザな台詞まで言っちゃう始末。
読みかけの本が酒でビショビショになってる姿を発見するまでは…