タコの卵

どこまで我慢するのが身近な恐怖なのか

山で迷ったら絶対に下るな!最強の恐怖本 道迷い遭難は絶対読んで!

遭難

 

なるべくしたくないし、普段はしない。してもせいぜい道に迷ったぐらいで携帯でなんとかしたりタクシー乗ったり人に道を聞いたり何とかできる。

 

しかし、山で道に迷うとめちゃくちゃヤバイ。

どれぐらいヤバイかって言うと死ぬ。道に迷うがランクアップして遭難になってしまう。遭難すると超ヤバイし山での遭難=死が現実になってくる。

 

登山家の遭難体験をまとめた本に出会ったので絶対に読んでほしい。

 

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

 

道迷い遭難
作者 羽根田治

 

この本は道に迷って遭難した登山家で”生還できた人”達にインタビューを行い、どうやって生還した。なぜ遭難したかを詳しく綴っている。壮絶な体験を本で読めるのはありがたいし、失礼な言い方だが 洒落怖なんかよりよっぽと怖い。超絶怖い。恐怖本だ。

 

怖い話ないかなー?って思ってる人は是非とも読んで欲しい。

 

登山家はこの道何十年のベテランから山に登り始めて数年の人達まで様々。

山に対して経験値が少ない初心者が山で遭難するのはなんとなく想像できるが、

 

何年も山に登っているベテランですら山で道に迷うことに衝撃を受けた。

事故が起こったわけではない。突然の悪天候に襲われたわけでもない。

純粋に道に迷ったのだ。

 

これがどれだけ恐ろしいか。山にベテランも素人もないのだ。山は山でしかない。

 

道迷い遭難者にはある共通点がある。

 

道に迷っても引き返せない恐怖

途中まで順調だった登山もある時点でおかしくなる。

 

あれ?道に迷ったかな?

 

予定されているコースとは違う景色に遭遇した時に道に迷ったか?と思うが、ベテランほど

 

だいじょうぶだいじょうぶ そのうちたどりつくからさ!

 

ってしがち!!!ベテランゆえの慢心なのか。

 

逆にそこまでベテランじゃなかったら

 

あれ?この道であってるかしら??わからないからもう少し進んでみよう。

 

結局迷っちゃう!!!!

山で迷うことに経験値は関係ないのだ。怖い。

 

迷ったら引き返せ

 

って登山家には鬼の鉄則があるらしい。とにかく引き返せ。何があっても引き返せ。

 

なにがあっても…………下るな!!!!

 

なにか怖い話にでてくる決まりごとや約束のように見えないだろうか?

登山に置いて鉄則中の鉄則。キングオブ守りごと。

 

迷ったら引き返せ

 

それだけ読むと誰だって引き返すと思うし、迷ったと思ったら来た道を戻ればいいんでしょ?って思うじゃん?

 

だーーーーれも引き返せないんだな。

 

だーれも……。何十年山に登ったベテランも。素人も。誰も引き返せない。

 

なぜか?

 

 

登るのは面倒だからだ。

 

だったら最初から山に登らないで!!!!いい加減にして!!

 

って思うけど、実際に来た道を引き返すのはげんなりするらしい。今まで来た道をなかったことにする行為だ。せっかく疲れて道を進んだのに引き返すのはなんだかもったいないと思っちゃうらしい。

わからないでもないが鉄則だから従って欲しい所。しかし引き返せない。帰れない。

 

なぜか。

 

この日のために積み上げてきたコストが全部無駄になるからだ。

 

登山は気軽にできそうでできない。本を読むとよくわかる。

この日のためにお金をためて、この日のために仕事を休んで、この日のために天候を気にして、この日のために仲間の都合を………。

 

すべてこの日のために下界で準備してきたのだ。

 

そのこの日を引き返して下るだって??

 

冗談じゃない!

 

せっかくここまで来たんだから行くぞ!大丈夫!そのうち知ってる道につくさ!

 

こうなってしまうのだ。

わからないでもない。

僕も沖縄から目当てのイベントやお店に東京に行ったとしよう。

この日のために旅行費をためて、この日のために仕事の休みをとって、この日のために飛行機を予約して、この日のために。この日のために。

 

そしてようやくたどり着いた店が閉まってたとしよう。

 

帰れる???

 

そっこう沖縄に帰れる????

 

無理よ……。

あちゃー!しまってたか。残念。じゃあ他の所いって遊ぶか―!

 

ってなるでしょ!?なる。絶対になる。

こういう事だと思っている。

だから超人的な精神力がある人いがいは道に迷っても引き返せない。

 

引き返せば助かった命なのに……。

 

山で迷ったら絶対に下るな!でも下っちゃう…

引き返せ!と同様に絶対に守らないといけない約束が登山家にはある。

 

山で迷ったら下るな

 

下るな。沢にいくな。

これが超絶絶対最短で真っ直ぐに一直線に守らないといけない理だ。

なんで?山でしょ?下ったら下山しているからいいんじゃない?

って思うのが素人の僕でも考えそうな意見だが、絶対に下っちゃいけないらしい。

むしろ下った先で死ぬ。下る=死ぬ。それぐらいシビアに捉えて欲しい。

 

道に迷っても沢に降りてはダメ!(登山初心者用) - ヤマレコ

山の三つの大鉄則(初心者用) - ヤマレコ

 

上記2つのリンク先に詳しく書いているので絶対に読んでくれ。いつかあたなの役に立つ時がくるはずだ。

 

でも。それでも。リンク先を読んでも下ってしまうだろう。

それぐらい下りの魔力には勝てない。

 

 

 

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なぜ下るのか?

 

下山できる可能性もあるが、何よりも水だろう。

沢には水が大量にある。まず水を確保したい!って思うのが人間。

それゆえに下って沢を目指してしまう。

その結果死ぬ。

下りの沢は崖あり滝ありで、滑落の危険が非常に高い。
谷に入って何人もの人が命を落としてるのが遭難事故の現状だ。

 

下りの沢は地獄の三丁目なのだ。

遭難本でも例に漏れず下って沢にいっちまう。水分補給も大事だが、引き返して登る事がなによりも大事なのだ。

 

絶対に引き返せないし下っちゃうけどね……。

 

 

山でのリボンやテープの目印は何も意味がない

普通思うじゃん?

あっ!!!リボンが結ばれている!この道ってことだな!

 

あっ!ここにテープがはられてる!ここでOKだったんだ!

 

思うじゃん?

 

 

そうやって目印をたどった結果が見事遭難なのだ。

 

じゃああの目印って何???

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ……なんの意味かわかってないんだって………。

 

 

 

 

誰がつけたか。何のためにつけたか詳しくわからないんだって……。

 

怖くない?

 

何の意味かわからない目印に希望を見出して山を進んでいく。

 

その結果遭難して死ぬ。

 

コワすぎでしょ。

もちろん全部が全部意味がないわけじゃあないかもしれないが、ほとんど意味がわかってない。誰がつけたかわかってない。

希望殺しすぎる。一番ゾッとした。

 

誰も遭難すると思ってない

これにつきる。

登山家は誰だって遭難すると思ってない。

だから連絡が怠りがちだ。

山に登る前に家族に登山の予定表を伝えて、他にも登山ポスト?みたいなものにも予定表を入れるらしい。何日に登って何日に帰る。みたいなやつだ。

 

これをたまたま遭難した時にしてなかったりする。

低い山だしいいや。

いつも登ってる山だしいいや。

すぐ帰れるからいいや。

ってな具合で予定表を共有しなかったりする。

 

だから遭難しても何処の山にいってるかわからないしどのあたりにいるのかもわからない。捜索地獄がはじまる。

山をなめるな!!!ってわけじゃあないが、ふとした油断からこうなってしまうのだ。

 

一番怖いのは山に登りたくなる恐怖

ここまでたっぷりと山の怖さを伝えまくったが、何が一番怖いって。

 

 

登山したくなってきた

 

 

ってことなんだよね……。

遭難者は九死に一生を得たのにもかかわらず、また山に登る。周囲の忠告も無視してなのかだいたい山に登る。

あんな危険な目にあったのにだ。

 

それほどまでに山の魅力ってのは抗えないのだろう。

 

本を読んでいるうちに僕も山に対して登山したいだけの14歳がむくむくとでてきた。

 

こんなにドハマリするのならちょっとだけ登ってみたいかも??みたいな?

 

やめーや!!!と厳しく自分を忠告するが登ってみたい気持ちもちょっとだけある。

登山とは魅力も含めて魔力なのだろう。人間がどうこうする余地がない。

圧倒的現実。

それが山なんだろうな。

 

本当に怖い話が読みたい人。

九死に一生を得る系が好きな人。

山が好きな人嫌いな人。

遭難した時の手引きにしたい人。

面白い本読みたい人。

 

みんなに進められる。絶対読んだほうがいい。

この本読んでしまったが最後。作者の他の遭難本もめちゃくちゃ読んでしまっている。

ドキュメント気象遭難

 

ヤマケイ文庫 ドキュメント 気象遭難

ヤマケイ文庫 ドキュメント 気象遭難

 

 これも超絶怖く面白かった。

 

山に人間の法則が通用すると思うなよ!!!!!!

 

山の天気は悪魔!!!!!

 

 

読んでくれ!!!

 

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

 

 

 

ドキュメント生還?山岳遭難からの救出: 5 (ヤマケイ文庫)

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ドキュメント単独行遭難

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